ステイヤーズS観戦記~頑張れシルブロン~

一口馬主

2023年の私的有馬記念はステイヤーズSでした。

戦前

アルゼンチン共和国杯回避で失意の10月でしたが、思いのほか順調に立ち上げられ、ステイヤーズS参戦の運びとなったシルブロン。調整は順調で普段は辛口の稲垣師からも気持ち悪いくらい景気の良いコメントが続出していました。
鞍上にはマーカンド騎手を確保。エピファニーを選択したルメールからの乗り替わりは残念でしたが、腕っぷしで持ってくるタイプとは手が合いそうだと個人的には感じました。
なお、そのマーカンド騎手は1週前追切に乗り若干気になるコメントを出しています。

T.マーカンド騎手に跨ってもらいましたが、『道中はリズム良く走ることが出来ていましたが、自分の仕事を分かり過ぎている面があると言うか、これくらい走れば大丈夫だろうと馬が決めている部分があるなと感じたので、その点は頭に入れておきたいと思います』と話していました。

※シルクホースクラブ様の許可を得て転載しております

このようなコメントは今まで出たことがなかったので少しオヤッと感じました。「自分の仕事をわかっている」は割とポジティブな類のコメントですが、ここでは意味合いが少々異なる趣。
まだ全力を出し切っていない=まだまだパフォーマンスを上げる余地あり、と個人的には好意的に解釈しました。

中山到着

丁度1Rに間に合うくらいに到着しましたが、朝一とは思えぬ人だかりに少々面喰いました。
G1ではありませんがアイドルホース効果で集客がよかった様子。指定席取ってよかったなと思いました。
指定席は初めてKシートを取りました。ゴールからちょっと遠いが余裕のある作りということで選びましたが大正解。一人で参戦しましたが、A・B指定席では隣の御仁がちょいと気になりますので、今後も一人で行く際はKシート一択だと思っています。
あと、屋内は温かくていいですね。2月の府中の指定席は結構冷えるので余計にそう思うのかもしれません。ガラスに毛嫌いしてメモリアルシートは取っていませんでしたが、今度試してみようかな。

ステイヤーズS出走まで

勝ったり負けたり負けたりしながら刻一刻とメインは近づきました。
それにしても競馬場に来ると自分はなかなか食事を取る気が起こりません。混んでることや少しでも馬券代にしたいという要因もありますが、お腹空かないんですよね。同じような方いますかね。
さてそんなわけで10R見届けてからパドックへと思いましたが、当然のように激込みでしたので、3階よりシルブロンの雄姿を拝見しました。
ダイヤモンドステークス以来の邂逅でしたが、少し大人しめに感じました。また馬体重も-2㎏とおもったより絞れてないことには少々嫌な感じもしました。

レース回顧

上手いことゲートを出ましたが、どんどんポジションを悪くします。
そんなところで結果的に勝つこととなるアイアンバローズの大逃げ成立。アフリカンゴールドがスロー逃げするという展開予想は大外れ。アイアンバローズはマイペースで差を広げ、勝負どころでは後続に追いつかれるものの4コーナーから二の足を繰り出して鮮やかに勝利を収めました。
シルブロンは2週目の2コーナー前あたりから押し上げを図るもののそこまで行き脚はつかず・・・
4コーナーで大外をぶん回して一瞬オッと思うところはありましたが、7着までが精いっぱいという結果に終わりました。

振り返り

展開が向かなかったというのが一番だと思います。
また馬体がそれほど絞れなかったこと・4か月という休みも少なからず最後の伸び脚に影響があったのではないでしょうか。
マーカンド騎手はレース後次のコメントを残しています。

T.マーカンド騎手「ゲート内でジッとしてくれませんでしたが、良いスタートを切ることが出来ました。道中はペースが上がったり下がったりしましたが、ペースが上がったところでこちらが促しても反応が鈍かったですね。レース途中で急に寄れるような仕草も見せましたし、全体的にやや集中力を欠いた走りになってしまいました」

※シルクホースクラブ様の許可を得て転載しております

そもそも逃げ馬に離されすぎたというところが大前提としてあるものの、シルブロン自身の走りも物足りなかった様子。各所のレースを終えての記事では「もっといい脚を使える、これが実力ではない」とのコメントも出ており、マーカンド騎手もシルブロンの能力の高さを買っているように見受けられます。実際33秒台前半の脚を使えていれば着内があったので、もしかするとそういうイメージがあったのかもしれません。
いずれにしろ、マーカンド騎手に評価されていることがわかったの嬉しいことです。結果として7着でしたが、最後まで止まることなく走り切れており、長距離適性の高さはある程度証明できたように思います。そこまで悲観する内容ではなかったのではないでしょうか。

次走に向けて

ここを勝って有馬記念!というのが密かに思い描いた青写真でしたが、夢と終わりました。
次走が気になるところですが、昨年12月のグレイトフルステークスから間もなく1年となり、この間勝利はもちろん重賞での2着もありません。収得賞金は2400万円となります。
OP馬の最低ラインとなり、このままでは狙ったレースへの出走がおぼつきません。
何とか早いうちに賞金加算をしたいところですが、次走はどこでしょうか。
リステッドなら万葉S一択、重賞なら日経新春杯・AJCC・ダイヤモンドステークスあたりだと思います。
個人的には1度思い切って距離短縮を図って刺激をいれることもいいのではと思います。それが意外とマーカンド騎手から指摘されている集中力の復活?にポジティブな影響を与えるかもしれません。
次回更新で稲垣師の評価と続戦意向は確認できると思いますが、どうなるでしょうか。
更新を楽しみに待ちたいと思います。

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